AL Division Series Game 2 : Royals 4 - 1 Angels



「我々はディフェンスに力を入れなければならない」

ESPNの取材に答えたDayton Mooreはそう語っている。

「パワーヒッターは高価だ。それに我々のホームはそういうタイプの打者が戦力になりにくい環境でもある」
「自分達が何をコントロールできるかを考えた結果、守備力と、優れたコマンドで速いボールを投げ込めるリリーバーのいるブルペン、これらを重視する方向を選んだ。」

もちろん、このコメントが無くてもそんな考えを持っている事は想像に難しくない。
しかしDayton Mooreが明確に宣言した意味は大きい。スモールボールを指向するNed Yostを選び続けている理由、外野守備と1塁ベースコーチを担当するキーマンRusty Kuntzの存在、打球を上げさせようとしていたバッティングコーチKevin Seitzerの更迭、その後任Jack MaloofのHRを狙う必要は無いという発言、2011年に全チームに先駆けSportsvision社製のFIELDf/xを導入した事。これら全部がDayton Mooreのコメントと繋がりを持つ。少なくとも、フロントオフィスとベンチは同じ価値観を共有していると見てよいだろう。

一気に2~3点を狙うのではなく、1点を取るためにプレーしている。これは青木 宣親のコメント。
そう、選手も同じ価値観を共有している。HRで効率的に点を取る相手より多くのチャンスを作らなければならないプランを立てながら、チームの出塁率は低い。これは常に批判されるポイントだ。決まって、少ないリソースで効果的なチーム作りをしているチームが引き合いに出される。同じ道を選んでも勝てないから? それとも出来ない? まあこんなところだ。的を射ていると思う。しかしチームはプランを頑なに守った。

ポストシーズンのゲームは判りやすくそれを示している。

この2試合はHRで決めたじゃないかって?

Dayton Mooreはこのようにコメントを締めくくっている。
「もちろん、我々は攻撃の担い手を自分達で育てるために努力をしているが、バッティングは難しい。」
Mike MoustakasとEric Hosmerはシーズンで満足いく成績を残すには至っていないが、ことポストシーズンに限っていえば、Dayton Mooreとチームのプランを限りなく理想に近いポイントへ導いている。

まったく、物語としては嫌なくらいに出来過ぎだ。

Notes:

Eric Hosmer: 延長11回にゲームを決める大きな2ランHRを含む4打数3安打 1四球。
ポストシーズンに入って3試合で11打数6安打。.290/.347/.495 3HRと好調だった9月以上の活躍ぶり。

Yordano "ACE" Ventura: 7IP 5H 1R 1ER 1BB 5SO.
95球を投げてストライクが61球(64%)。ストライクの内、24%が空振り。100+mphは22球。
Wild Card Gameで打たれた後の心理的影響を懸念する声もあったが、微塵も感じさせないピッチング。
3Aのプレーオフに遅刻して登板できなかったり、MLBデビュー戦でグローブを忘れるなど、そういう事をやらかしても平然としていたこのルーキーにそんな心配は無用だったようだ。

Jarrod Dayson: 8回裏、1アウト2塁。Chris Iannettaの打ち上げたCFフライからタッチアップでサードを狙うCollin Cowgillを見事に仕留めてOFアシストを記録。Wade Davisとチームを救うスローイングだった。

Chess Match: 2日続けて同じような展開。特にBilly ButlerのピンチランナーTerrance Goreが盗塁を決めた後、Alex Gordonを歩かせて穴の大きいSalvador Perezとの対戦を選択したMike Sciosciaのやり方は効果的だった。やはり簡単にランニングゲームに持ち込める相手ではない。

Bullpen: Wade Davis, Jason Frasor, Brandon Finnegan, Greg Hollandで4IP 1H 0ER 1BB 2SO.
前夜に続き素晴らしいパフォーマンスを見せたが、厳しい消耗戦を続ける中での疲労が懸念される。

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