Royals Note 12/6/2013

Photo: MLB.com
- Will Smithとのトレードでブルワーズから青木宣親を獲得 -

青木宣親はロイヤルズのオフェンスに足りないパワーをもたらすような存在ではない。
それどころかRFというポジションをキャリアISOが.112という選手で固定するというデメリットさえある。
Will Smithとの1対1で獲得できたのは、そういった面も理由の一つだろう。
しかし十二分ではないにしろ良いアップデートにはなるし、コストパフォーマンスの良さは抜群だ。
なにより青木は今のロイヤルズにフィットするだろう。

- 2013 Norichika Aoki  -
155G 674PA .286/.356/.370 105sOPS+  20SB 12CS 13DRS
- 2013 Kansas City Royals -
Batting 1st : .246/.309/.381 92sOPS+ 15SB 3CS
RF : .258/.304/.392 83sOPS+ 16DRS

2013シーズンはAlex Gordonを筆頭に7選手がリードオフを勤めたが、トータルで.249/.309/.381という成績しか残せておらず、.356OBP(通産.355OBP/.068IsoD)を記録している青木はチーム待望のテーブルセッターとして申し分ない。ややゴロ%が高くラインドライブ%の低い打球傾向にあるが、Miller Parkよりセンターの深いKauffman Stadiumでギャップ抜くようなアプローチを採る事ができればダブルやトリプルの増加も見込める。2013シーズン中盤以降、David LoughとJustin Maxwellのプラトーンがそれなりに機能していたとはいえ、チームに足りないOBPスキルを持つ青木がRFのファーストチョイスになるのは妥当だろう。MLBで2番目に高いコンタクト率(92.1%)はヒットエンドランを好むNed Yostの戦術にマッチするし、51%を記録したプロダクティブアウト率の高さ(2シーズン45%/MLB平均31%)も評価できる点だ。

RFの守備では2シーズン2184.1Innで21DRSと貢献度は高い。
PLUS/MINUSで見てもDeepに対して+11,+16と2シーズン続けて強みを見せているのは外野の広いKauffmanでは好材料。スローイングでは2013シーズンにNLのRFで4番目に多い9度のアウトフィールドアシストをマークしており、+5を記録したOFArmも優秀。もしもBeltran復帰が実現した場合や怪我がちなLorenzo CainのRF移動の可能性を考えると、CFにもある程度対応できるのは大きいしDayton Mooreもその点を高く評価しているようだ(ブルワーズでのCF出場は120Inn程度に留まっているのでDRSで見るにはサンプル不足)。

走塁面ではCSが大幅に増えた事や走塁ミスの多さもあってBsRが0.5から-3.9と落ち込んでいる点は若干不安は有るが、こと盗塁という点においては1BコーチのRusty Kuntzが相手投手の癖を見抜く事に長けているので改善しても驚かない。

あえてネガティブな要素をあげれば$2m程度のサラリーとはいえ保有できるのが1シーズンだけの選手と、ローテーション候補(No.5)で今後6年保有可能なまだ若いWill Smithとの交換になった事だろう。
とはいえSmithのローテーション入りは確約されたものではなかったし、スライダー以外の変化球を向上させなければならないという課題もあった。ローテから漏れた場合は2013シーズン同様ロングリリーフが主な仕事になる見込みだったが、現在のチームはブルペンに十分なデプスがあるのだからそれについては大きな痛手とはならない。青木が2014シーズンをもってFAになる事についても、順調に行けばJorge Bonifacioに2015シーズン中のデビューが見込めるので、それほど悲観する必要はない。

チームを去るWill Smithについては年々成績を向上させていた事や、彼が依然として23歳だという点で惜しい気はするが、上記のような理由もありトレードに至ったのは仕方がないだろう。Smithの2013シーズンといえば9月のマリナーズ戦で見せた4.1IP 0BB 8SOのピッチングも圧巻だったが、それよりも6月のTarget Fieldで見せた5IP 0BB 6SOで無失点に抑えたリリーフ登板が強く印象に残っている。この日のスライダーの切れは本当に素晴らしく、彼に対する認識を改めさせられたゲームだった。

契約延長後の初トレードで上々の取引を成立させたDayton Mooreだが、2014シーズンは青木をリードオフとして起用し、Alex Gordonを"middle of the order"で起用する事を示唆している。そしてこれが今オフ最後の動きではないというコメントも残している。チームはCarlos Beltranへの関心を引き続き持っているだろうし、それが実現した際にはBilly Butlerをトレードという仕事も付いてくる。青木の加入でダブついたOF(out of optionsはLough, Maxwell, Dyson)の整理も行うだろう。勝負の2014シーズンに向けてまだまだ目が離せないオフになりそうだ。

ちなみに、このトレードを最初に伝えたのはRoyal RevivalというファンサイトのTwitterアカウント。
日本時間の昼過ぎにこの情報を見かけたときは、出所がファンサイトだけに実現の可能性は低いと見ていたので驚いた。念のために言っておくが、Royal Revival自体はロイヤルズのプロスペクトに関して念入りに取り組んでいるサイトだし、彼らを否定しているわけではない。なによりBob DuttonやKen Rosenthalなどを出し抜いて、この情報を誰よりも早く伝えた事は賞賛に値する。

No comments on "Royals Note 12/6/2013"

Post a Comment