地区別の対戦成績は、vs東地区6勝3敗、vs中地区5勝13敗、vs西地区3勝0敗。
同地区相手に8つの負け越しはナショナルリーグ西地区のダイヤモンドバックスと並んで、今のところ30球団中で最多。同地区相手に大きく負けが込んでいるのは、当然ながら喜ばしい事ではない。
相変わらず低い得点力には改善の兆しが無く、チームが挙げた総得点116はリーグ14位。下には108得点のアストロズがいるのみ。30試合消化時点でのチームHR12本は、1990, 1991シーズンに並んでチーム史上ワースト。ただし、アメリカンリーグがまだ14チームだった2012シーズンの総HR2500本と比較して、'90シーズンのリーグHR数は1796本で、'91シーズンが1953本と少なく、インプレーにおけるHRの%も現在の水準と比較すると低くなっている事から、90年代初頭の2シーズンよりもパワーレスな開幕30試合を過ごしたと言えるだろう。
※画像引用元はFangraphs - A Few Different Ways To Look at The Steroid Era, Graphically
現在チームは4連敗中で、この間全て7+失点を喫している。この4試合連続7+失点は2011シーズンに2度記録して以来のこと(チーム記録は2002シーズンの9/1-9/10にかけての8試合連続)。さらに直近の6試合で合計42失点と苦しいゲームが続いているが、それでもチームERAはリーグ5位の3.85と、まずまず見れる数字にはなっている。ただし、スターターがリーグ3位の3.61ERAを残している事に対し、リリバーは4.26ERAでリーグ12位。シーズン開始当初に比べ、幾分はマシになったとはいえブルペンの苦闘は続いている。
ERAも冴えないが、それ以上にブルペンの印象を悪くさせている理由として、登板時に引き継いだランナーを35人中21人も返してしまっている事が挙げられるだろう。スモールサンプルサイズではあるが、この60%に達するIS%(Inherited Score %)はリーグワースト。50%を超えているのは両リーグ合わせてロイヤルズとタイガースのみ。もちろんIS%でリリーフ投手の能力を測るつもりはないが、それにしても60%は高すぎる。
ゲームの結果を大きく左右するような局面においては、より奪三振能力が高い投手や高水準でゴロを打たせる事ができる投手を起用するのが妥当だろう。では、シーズン序盤での起用方針はどうだったのか?。30試合終了時点で、ランナーのいる場面に多く起用したリリーフ投手3人に関する数字を幾つか並べてみる。
データは全てBaseball-Referenceから。補足として、Runrはランナーを背負った状況での登板回数。1st IPはゲームに投入されたのが最も多かったイニングを示す。gmLIはゲーム投入時のLeverage Indexの平均。Ahdはリード時、Tieは同点、Bhdはリードを許している時を示している。
それぞれが背負ったランナーの数(IR)はAaron Crow7人、Kelvin Herrera11人、Louis Coleman9人。
ブルペン全体で35IRなので、この3人が占める割合は77%にもなり、これはリーグで最も高い。昨シーズンが48%だった事を考えると、このバランスの悪さはベンチが信頼しているリリーバーの枚数が減っている事を示唆しているのかもしれない。
表をざっと見てもCrowは勝ちパターンでの起用が多く、High Leverageな場面にも積極的に投入されている事がわかるだろう。2013シーズンを見てもCrowのgmLIは1.9で、クローザーのGreg Hollandと並んでチームでもっともHigh Leverageな場面での起用が多かった。この辺りは、より実績を重んじる傾向があるように見えるNed Yostらしさと言えるだろうか。役割分担をハッキリさせたいというのもシーズン中たびたび口にしており、まずは昨シーズンの良い形を引き継ぐ形でシーズンのスタートに臨んだという事になりそうだ。しかし、そのCrowは未だ自責こそ0点だが、71IS%(7IR-5IS)とリリーフに失敗する場面が多くなっている。シーズンに入ってからも球速が上がらず、Fangraphsによるとファストボール平均91.7mphはキャリアと比較しても3mphほど低下。それに伴ってか、SO%もキャリア比較で7%程度低下している。それでもHigh Leverageな場面での起用が多いのは、シンカーでゴロを打たせる事ができると言う事に尽きるのだろう。実際に、今シーズンもここまでGB/FBはキャリアの1.09を上回る数字(Fangraphsではキャリア1.83、2014シーズン2.43)を残しており、被BABIPも.212と低くでている。ただし、LD%が27.3%とキャリアと比較して7%も高くでていることは気がかりで、これはロケーションの問題もあるだろうが、球速低下からハードヒットを受けているという可能性も考えられる。
Louis Colemanは指の怪我で出遅れた影響もあって、昨シーズン同様にビハインドかつLeverageの高くない場面での起用が中心(ちなみに去年のERA+は686というとんでもない数字)。SO%やGB/FBでCrowを上回っているKelvin Herreraが0.9gmLIでビハインド時起用中心はやや意外ではある。13IPで6BBと制球に不安が残るからだろうか、High Leverageでの起用に対して慎重になっているようだ。
Greg Hollandを除くその他のリリーバーでは、セットアップのWade Davisはもちろん8回が中心。Ahdが7度でBhdは1度だけ。12.1IPで23SOは驚異的だが、9BBではイニングの頭からという選択が無難だろう。8回版Jonathan Broxtonという形容がしっくりきてしまう胃に悪い登板を続けている。Michael Mariotは6登板全てがBhdでgmLIも.2。イニング跨ぎが多く、基本モップアップでの起用。10.2IPで9SOとメジャーレベルでも三振を奪える事を示してはいるが、6BBと制球には苦しんでいる。昨日のゲームでDLから復帰したTim Collinsが2IP 1H 0R/ER 0BB 1SOとまずまずの結果を残しているが、リハブ登板では制球の乱れもあっただけに、しばらく様子を見たほうがよさそうだ。Bruce ChenのDL入りでスターターとしての仕事を得たDanny Duffyだが、ひとまず2度の先発が予定されているのみで、Chenが復帰した後の処遇は今のところ未定。ブルペンに戻る可能性ももちろんある。
シーズン序盤における各リリーバーの起用パターンから、昨シーズン同様Aaron Crowに対する信頼が最も大きいように見える。しかしそれ以外ではKelvin Herreraくらいしか推せる存在が見当たらず、上で述べたようにIRも3人に依存している事から、やはり昨年に比べてブルペンの層は薄くなったという評価が今のところ妥当なのかもしれない。
ERAも冴えないが、それ以上にブルペンの印象を悪くさせている理由として、登板時に引き継いだランナーを35人中21人も返してしまっている事が挙げられるだろう。スモールサンプルサイズではあるが、この60%に達するIS%(Inherited Score %)はリーグワースト。50%を超えているのは両リーグ合わせてロイヤルズとタイガースのみ。もちろんIS%でリリーフ投手の能力を測るつもりはないが、それにしても60%は高すぎる。
ゲームの結果を大きく左右するような局面においては、より奪三振能力が高い投手や高水準でゴロを打たせる事ができる投手を起用するのが妥当だろう。では、シーズン序盤での起用方針はどうだったのか?。30試合終了時点で、ランナーのいる場面に多く起用したリリーフ投手3人に関する数字を幾つか並べてみる。
| Name | Runr | 1st IP | gmLI | Ahd | Tie | Bhd | SO% | GB/FB | IS% |
| Aaron Crow | 4 | 7 | 1.5 | 8 | 3 | 2 | 16.30% | 1.2 | 71% |
| Kelvin Herrera | 5 | 7 | .9 | 3 | 3 | 7 | 20.70% | 1.11 | 55% |
| Louis Coleman | 4 | 5 | .8 | 2 | 1 | 4 | 22.90% | 0.38 | 56% |
それぞれが背負ったランナーの数(IR)はAaron Crow7人、Kelvin Herrera11人、Louis Coleman9人。
ブルペン全体で35IRなので、この3人が占める割合は77%にもなり、これはリーグで最も高い。昨シーズンが48%だった事を考えると、このバランスの悪さはベンチが信頼しているリリーバーの枚数が減っている事を示唆しているのかもしれない。
表をざっと見てもCrowは勝ちパターンでの起用が多く、High Leverageな場面にも積極的に投入されている事がわかるだろう。2013シーズンを見てもCrowのgmLIは1.9で、クローザーのGreg Hollandと並んでチームでもっともHigh Leverageな場面での起用が多かった。この辺りは、より実績を重んじる傾向があるように見えるNed Yostらしさと言えるだろうか。役割分担をハッキリさせたいというのもシーズン中たびたび口にしており、まずは昨シーズンの良い形を引き継ぐ形でシーズンのスタートに臨んだという事になりそうだ。しかし、そのCrowは未だ自責こそ0点だが、71IS%(7IR-5IS)とリリーフに失敗する場面が多くなっている。シーズンに入ってからも球速が上がらず、Fangraphsによるとファストボール平均91.7mphはキャリアと比較しても3mphほど低下。それに伴ってか、SO%もキャリア比較で7%程度低下している。それでもHigh Leverageな場面での起用が多いのは、シンカーでゴロを打たせる事ができると言う事に尽きるのだろう。実際に、今シーズンもここまでGB/FBはキャリアの1.09を上回る数字(Fangraphsではキャリア1.83、2014シーズン2.43)を残しており、被BABIPも.212と低くでている。ただし、LD%が27.3%とキャリアと比較して7%も高くでていることは気がかりで、これはロケーションの問題もあるだろうが、球速低下からハードヒットを受けているという可能性も考えられる。
Louis Colemanは指の怪我で出遅れた影響もあって、昨シーズン同様にビハインドかつLeverageの高くない場面での起用が中心(ちなみに去年のERA+は686というとんでもない数字)。SO%やGB/FBでCrowを上回っているKelvin Herreraが0.9gmLIでビハインド時起用中心はやや意外ではある。13IPで6BBと制球に不安が残るからだろうか、High Leverageでの起用に対して慎重になっているようだ。
Greg Hollandを除くその他のリリーバーでは、セットアップのWade Davisはもちろん8回が中心。Ahdが7度でBhdは1度だけ。12.1IPで23SOは驚異的だが、9BBではイニングの頭からという選択が無難だろう。8回版Jonathan Broxtonという形容がしっくりきてしまう胃に悪い登板を続けている。Michael Mariotは6登板全てがBhdでgmLIも.2。イニング跨ぎが多く、基本モップアップでの起用。10.2IPで9SOとメジャーレベルでも三振を奪える事を示してはいるが、6BBと制球には苦しんでいる。昨日のゲームでDLから復帰したTim Collinsが2IP 1H 0R/ER 0BB 1SOとまずまずの結果を残しているが、リハブ登板では制球の乱れもあっただけに、しばらく様子を見たほうがよさそうだ。Bruce ChenのDL入りでスターターとしての仕事を得たDanny Duffyだが、ひとまず2度の先発が予定されているのみで、Chenが復帰した後の処遇は今のところ未定。ブルペンに戻る可能性ももちろんある。
シーズン序盤における各リリーバーの起用パターンから、昨シーズン同様Aaron Crowに対する信頼が最も大きいように見える。しかしそれ以外ではKelvin Herreraくらいしか推せる存在が見当たらず、上で述べたようにIRも3人に依存している事から、やはり昨年に比べてブルペンの層は薄くなったという評価が今のところ妥当なのかもしれない。
