Offence
8試合を消化して1試合あたりの平均得点は3.38でリーグ14位。TBとの3ゲーム目にAlex GordonがJake OdorizziからHRを打つまで、開幕7試合連続HR無しで、新たなチーム記録を作ってしまった。また、GIDPも開幕7試合連続で記録しており、これは1984シーズンの開幕8試合連続に続く記録。ただし、8試合目にも三振ゲッツーを記録しており、ここまで毎試合ダブルプレーを記録している。FangraphsのBatted Ballデータでみると、GB%が49.5とリーグで一番高く、GB/FBも1.54とリーグで3番目にゴロの比率が高い。当然、長打も少なく、Baseball-Referenceによると4.8XBH%, 21X/H%はリーグ最下位。オフにmiddle-of-the-order batをオフェンスに加える事が出来なかったツケは今後も響くだろう。
新加入の青木 宣親、Omar Infanteの上位は好調なスタート。青木はDETとの開幕シリーズこそ無安打に終わったが、ホームに帰って以降の6試合で10-for-20, 4XBH, 4BBと申し分ない働き。スプリングトレーニングではスタンスをスクエア気味にしたり、開幕以降もバットの位置を変えるなど試行錯誤を繰り返していたが、昨シーズンまでのフォームにより近い姿に戻してから本領を発揮しだした。青木はディフェンスでもゲームを変えるプレーとYostが評した好捕を含め、まずまず安定したところを見せている。捕球ルートには若干の怪しさを見せるが、致命的というわけではない。
一方のOmar Infanteは肘の痛みでスプリングトレーニングのゲームに殆ど出場することが出来なかったものの、開幕6試合で8-for-23, 2BBと好調なスタート。ディフェンスではやや肩の強さに疑問が残るが、堅実な動きを見せている。しかし、7戦目でMatt Mooreから顎にHBPをくらい、捻挫と6針縫う裂傷を負ってしまう。以来、欠場が続いているが、脳震盪のテストはパスしておりDLにも入っていない。早ければ週末のMIN戦あたりからゲームに戻れるのでは?とチームは見ているようだが、今のところ復帰は未定。
目覚しい活躍を見せているのがSalvador Perez。8試合で4XBHを含む11-for-24で打率.458はリーグリーダー。何よりの変化は、すでに8BBを選んでいるところだろう。2013シーズンはわずか21BBなので、それと比較して今シーズンはすでに1/3以上を選んだということになる。OBPはじつに.594と素晴らしい数字になっており、これもリーグリーダーだ。もちろんシーズンは開幕したばかりで、スモールサンプルサイズだということは言っておかねばならない。とはいえ、興味深い数字である事には変わりは無いだろう。付け加えるなら、BBが増えてもbad ball hitterである事には変わりがないので、悪球打ちマニアには安心して貰いたい。
頭がいたいのがMike Moustakasのシーズン序盤での不調。Pedro Grifolとのマンツーマンに近い形でウインターリーグからスプリングトレーニングまで好結果を残してきたが、いざシーズンが始まると21打数ノーヒットを記録するなど、ここまで僅か1安打のみ。終いにはweb上でファンにM.000seと揶揄される始末。スタンスをオープンかつワイドにする新しいフォームは今のところ結果を残す切り札にはなり得ていないが、それでもYostは少なくとも100打席程度は我慢して起用していく方針のようだ。Mooseに関してはRoyals ReviewのFANSHOTに興味深い投稿もあった。投稿者はBHWick氏で、これによると2012シーズンの7月28日を境に、成績が悪化しているという事がわかる。そして、この年の7月28日といえば膝を捻挫した日にあたるのだと。なるほどと思わせるデータだ。もちろん、それが全ての要因だとは思わないし、守備や走塁では問題なく(彼なりに)動けている。しかし、昨シーズンMooseは不振が続くバッティングについて、悪い癖が付いてしまっている自覚がある事を語っており、それは膝の怪我と無関係ではないのかもしれない。その悪い癖を矯正するため、ワイドでオープンなスタンスを採用したとも推測できるが、これについては情報不足ではっきりした答えは持ち合わせていない。とにかく、前述の通り、早急なメンバーの入れ替えは考えていないとの事なので、Moustakasに何が起こるか見守るしかないだろう。
一方のOmar Infanteは肘の痛みでスプリングトレーニングのゲームに殆ど出場することが出来なかったものの、開幕6試合で8-for-23, 2BBと好調なスタート。ディフェンスではやや肩の強さに疑問が残るが、堅実な動きを見せている。しかし、7戦目でMatt Mooreから顎にHBPをくらい、捻挫と6針縫う裂傷を負ってしまう。以来、欠場が続いているが、脳震盪のテストはパスしておりDLにも入っていない。早ければ週末のMIN戦あたりからゲームに戻れるのでは?とチームは見ているようだが、今のところ復帰は未定。
目覚しい活躍を見せているのがSalvador Perez。8試合で4XBHを含む11-for-24で打率.458はリーグリーダー。何よりの変化は、すでに8BBを選んでいるところだろう。2013シーズンはわずか21BBなので、それと比較して今シーズンはすでに1/3以上を選んだということになる。OBPはじつに.594と素晴らしい数字になっており、これもリーグリーダーだ。もちろんシーズンは開幕したばかりで、スモールサンプルサイズだということは言っておかねばならない。とはいえ、興味深い数字である事には変わりは無いだろう。付け加えるなら、BBが増えてもbad ball hitterである事には変わりがないので、悪球打ちマニアには安心して貰いたい。
頭がいたいのがMike Moustakasのシーズン序盤での不調。Pedro Grifolとのマンツーマンに近い形でウインターリーグからスプリングトレーニングまで好結果を残してきたが、いざシーズンが始まると21打数ノーヒットを記録するなど、ここまで僅か1安打のみ。終いにはweb上でファンにM.000seと揶揄される始末。スタンスをオープンかつワイドにする新しいフォームは今のところ結果を残す切り札にはなり得ていないが、それでもYostは少なくとも100打席程度は我慢して起用していく方針のようだ。Mooseに関してはRoyals ReviewのFANSHOTに興味深い投稿もあった。投稿者はBHWick氏で、これによると2012シーズンの7月28日を境に、成績が悪化しているという事がわかる。そして、この年の7月28日といえば膝を捻挫した日にあたるのだと。なるほどと思わせるデータだ。もちろん、それが全ての要因だとは思わないし、守備や走塁では問題なく(彼なりに)動けている。しかし、昨シーズンMooseは不振が続くバッティングについて、悪い癖が付いてしまっている自覚がある事を語っており、それは膝の怪我と無関係ではないのかもしれない。その悪い癖を矯正するため、ワイドでオープンなスタンスを採用したとも推測できるが、これについては情報不足ではっきりした答えは持ち合わせていない。とにかく、前述の通り、早急なメンバーの入れ替えは考えていないとの事なので、Moustakasに何が起こるか見守るしかないだろう。
Defence
開幕8試合で7QSを挙げたローテーションの踏ん張りがチーム成績4勝4敗の大きな要因となった。
この間、スターターが残した1.84ERAはリーグトップ。球数もYordano Venturaの95球が最少で、90球未満での降板は一度もない。しかし、2013シーズンに2.55ERA 3.07K/BBというリーグ最高の成績を残したブルペンは、ここまで5.79ERAという低調なスタートとなっている。Hi-leverageでの登板も多かったWill Smithの移籍や、セットアッパーとして素晴らしいシーズンを送ったLuke HochvarのTJ手術による全休、27試合29.2IPで0.61ERA(686ERA+ !!)のLouis Colemanが指の怪我でDLスタートになった事による影響も少なくは無いだろう。6人ブルペンでシーズンスタートとなったが、不安定さが目立ちAaron Brooksを加え7人体制としたのも束の間、Infanteの負傷でJohnny Giavotellaの昇格に伴い、現在は6人体制へと戻っている。
シーズンが始まって以降も、2試合1IPで4BBと制球に苦しんだTim Collinsと、打球を手のひらに受けたFrancisley Buenoのレフティー2人は揃ってDL入り。Aaron BrooksやDonnie Joseph, Michael Mariotの3名が昇格を果たしているが、BrooksとJosephはすでに登板機会がないままOmahaへ戻っている。Brooksに関しては、マイナー(2013はAAまで)でもコマンドの良さは出色だが、決め球に欠き、追い込んでいるのに投げるボールがないという苦しい投球しか出来ておらず、メジャーレベルで何かを為し得るには物足りない部分が多いので納得のいく処置だが、Josephの方はチームに貴重なLHPだけに、大差のリードで勝勢だったTBとの3ゲーム目に投げさせて、出来を見ておくのも悪くはなかっただろう。Mariotについては、リリーフに完全転向した2013シーズンはOmaha(AAA)で60.2IP 3.56ERA 66SO/25BB 11SVという成績に加え、シーズン終盤には25イニング連続無失点という素晴らしい結果も残している。リリーフ専任となった事でファストボールも最速98mphまで向上。スライダーも空振りを奪えるボールとして優れているので、メジャーレベルでどの程度の結果を残せるか楽しみな存在。Infanteの復帰や昇格が囁かれるDuffy次第ではOmahaへ戻る事が予想されるが、シーズンが進めば必ずMariotの名前を目にする機会があるはずだ。
Greg HollandはBSこそないが、1敗4.50ERAと昨年同様、出足は鈍い。しかし昨シーズンも気温が低いと指先の感覚が狂うと言っていたので、このスタートはある程度想定されていた。4IP 5H 2R 2ERとはいえ、ハードヒットされる場面は少なく、6SO/1BBと内容自体は悪くないので信頼が揺らぐ事はない。
好調な先発陣では新加入のJason Vargasが2試合で15IP 9H 2BB 8SO 1.20ERAと申し分の無いスタート。キャリアで見せた傾向通り、フライの多いタイプだが、リーグ屈指の守備力を誇る外野陣のサポートも得て、安定した内容を披露。Brooks Baseballによるとチェンジアップのwhiff/swingは37.84とキャリアをやや上回る出来。不利なカウントでもしっかりとストライクも取れる極めて有効なボールとして機能していた。
もちろんYordano Venturaも素晴らしかった。本来予定されていた開幕3戦目(vs DET)が雨で中止となり、7試合目にようやくシーズンデビュー。結果は6IP 2H 0BB 6SOで95球を投げてストライクは62球。なにより向上したカーブは目を見張るものがあるし、チェンジアップも昨シーズンまでと比べレベルは上がっている。右打者に対しては2ストライク以降、CBとCHが60%を超えていたにもかかわらず、危なっかしいと思う場面は少なかった。どちらがより良い球かと問われれば、カーブだろう。しかし、チェンジアップはこのゲームにおいてカウント球としても良く機能しており、打者の左右に関わらず比率も高く、ストライク率も42%と全球種で最も高かった。それに加え、三振を奪ったのもチェンジアップが4回で最多となっており、この球に対する手ごたえ十分な一日となったに違いない。Venturaといえばこの日も最速102mphを記録したファストボールに注目が集まるが、問答無用で空振りを奪えるという訳ではなく、マイナーを通じてみてもファールで球数を増やしてしまう傾向があり、それはこのゲームでも同様だった。GMのDayton MooreはVenturaに対し特に厳しいイニング制限等は設けるとは言っておらず、むしろ今シーズンは180~200IPを投げる事への期待を示している。これに答えるためには、ピッチシーケンスを含め、チェンジアップとカーブで有効にストライクを稼ぐテクニックや、スプリングトレーニングでも意識すると語っていたペース配分やJustin Verlanderばりのギアチェンジを身に着ける必要があるだろう。とはいえ、投げ合ったChris Archerも素晴らしく、メジャー初勝利を手にする事はできなかったが、賞賛に値するシーズンデビューは果たせた。
守備ではAlcides EscobarとLorenzo Cainの動きが際立っている。特にEscobarはTBとの3ゲーム目が素晴らしく、Yostもゴールドグラブの有力な候補だと浮かれていた。肩の違和感や婦人の出産などがあり、スプリングトレーニングでの出場機会が少なく、調整の遅れが心配されたが、守備の方では全く問題ないようだ。Infanteとのコンビネーションもシーズンが進むにつれ向上していくだろう。
その他では、バッテリーエラーが3つあり、そのうち2つがゲームの結果に直結してしまった。記録上はワイルドピッチとなっているが、両方ともSalvador Perezの苦手とするグラブサイドへのバウンドだったこともアンラッキーだったといえる。Perezに関してはランナーがいるときに腰を浮かせるのが早くなりすぎる癖があり、これはスローイングに自信があり、攻撃的な守備を見せるPerezの課題でもある。しかしフレーミングスキルは向上しているように見えるし、トータルでは優れたキャッチャーである事に疑いの余地は無い。
その他では、バッテリーエラーが3つあり、そのうち2つがゲームの結果に直結してしまった。記録上はワイルドピッチとなっているが、両方ともSalvador Perezの苦手とするグラブサイドへのバウンドだったこともアンラッキーだったといえる。Perezに関してはランナーがいるときに腰を浮かせるのが早くなりすぎる癖があり、これはスローイングに自信があり、攻撃的な守備を見せるPerezの課題でもある。しかしフレーミングスキルは向上しているように見えるし、トータルでは優れたキャッチャーである事に疑いの余地は無い。
etc
今シーズンから3Bコーチを務めるDale Sveumだが、すでに2度怪しい場面があった。
このgifのシーンは4月5日のCWS戦。ノーアウトで1塁にBilly Butler, 2塁にEric Hosmerを置いた場面でAlex Gordonが打った打球は2BとRFの間に落ちるラッキーなヒット。当然打球方向に背を向ける2塁ランナーのEric Hosmerには単独での判断が難しく、コーチャーの支持が重要になるが、Sveumは両手を広げた形で、右手でホームを指差すアクションを取っている。おそらく、このあたりは徹底されていなかったのだろう。HosmerはSveumのアクションを見てホームを目指すというより、何を意味しているのかを確認する事に意識がいっている。結局、Hosmerはランダウンプレーの末、タッチアウト。この後、プレーが進み、サードへ達したBilly ButlerがSveumに対して身振り手振りを加えながら、ストップ&ゴーのシグナルについて意見を述べているようにも見えた。
もう一つは4月8日のTB戦。6回裏、1アウトランナー1,2塁の場面。好投するChris Archerからチャンスを作り、Billy Butlerがレフト前にシングルヒット。この日のレイズのLFはDavid Dejesusで、特にスローイングに優れた野手ではない。Bill James Onlineによると2013シーズンは外野3ポジションで-3OF Arm、57.5%の走者に進塁を許している。やや浅めに守っていたとはいえ、ランナーを3塁で止めたのはDejesusに対するリスペクトが過ぎた判断だっただろう。実際、返球はオフラインかつワンバウンドでカットマンが捕球する良いとはいえないものだった。先に挙げたCWS戦では勝敗に直結しなかったが、このゲームは0-1で敗れており、大きなプレーになった。しかし、Sveumはカブスの監督をしていた時にDejesusに対してどのようなデータを持って起用していたのか、今更ながら気になるところだ。
もう一つは4月8日のTB戦。6回裏、1アウトランナー1,2塁の場面。好投するChris Archerからチャンスを作り、Billy Butlerがレフト前にシングルヒット。この日のレイズのLFはDavid Dejesusで、特にスローイングに優れた野手ではない。Bill James Onlineによると2013シーズンは外野3ポジションで-3OF Arm、57.5%の走者に進塁を許している。やや浅めに守っていたとはいえ、ランナーを3塁で止めたのはDejesusに対するリスペクトが過ぎた判断だっただろう。実際、返球はオフラインかつワンバウンドでカットマンが捕球する良いとはいえないものだった。先に挙げたCWS戦では勝敗に直結しなかったが、このゲームは0-1で敗れており、大きなプレーになった。しかし、Sveumはカブスの監督をしていた時にDejesusに対してどのようなデータを持って起用していたのか、今更ながら気になるところだ。
