Photo: Kansas City Royals
- Jaso Vargasと4年$32mで合意 -
"major baseball-related announcement"はJason Vargasと4年$32mで合意の報。背番号は51。
今オフの1stターゲットだったTim Hudsonを逃し、強い関心を持っていると伝えられていたJosh JohnsonもNLでのプレーを選択。Jason Vargasの加入でローテーションがアップグレードされたわけではないが、それほど悪い選択では無いように思える。ピッチングコーチDave EilandのコネクションでPhil Hughesという線も囁かれていたが、それよりは遥かに好感が持てる。ただ多くの人が言うように4年は与えすぎかもしれない。付け加えると、No.2タイプのベテランスターターをチームに加える事が最優先とされていただけに、Dayton Mooreのイニングイーターを求めていたというコメントに梯子を外されたような感覚を覚えたのも事実だ。アップサイドもJosh Johnsonがバウンスバックしてきた場合と比較しても乏しいと言わざるを得ないだろう。堅実なNo.4タイプが妥当な評価とも言える。ポテンシャルは十分No.2になり得るDanny DuffyやYordano Ventura、夏ごろの昇格が見込めるKyle Zimmerの存在がJason Vargasで手を打った理由の一つかもしれない。懸念されるのはこれからの4年間でMiguel AlmonteやSean Manaea, Jason Adam, Christian Binfordらのプロスペクトが台頭してきたとき、(Wil Myersに対してJeff Francoeurがそうだったように)彼らに蓋をしてしまう可能性だろう。
Jason Vargasは80mph台のファストボールと奪三振の58%を占めるチェンジアップ、カーブを武器にする30歳。マリナーズからエンジェルスに移籍して迎えた2013シーズンは左脇の血栓除去手術の影響などで24試合の先発登板に留まり、150IP 109SO 46BB 4.02ERAという成績。相変わらず被HRは多く、24試合で17HR HR/9 1.02(HR/FB 9.2%)。Kauffman Stadiumでの投球がプラスに働くという見方もあるが、Safeco Fieldをホームにしていた2012シーズンに35HRを打たれているのだから、それほど楽観は出来ない。K/9は2010シーズン以降では最高となる6.54をマークしているが、これも平均以下に留まっている。ERA-もキャリアトータル109(2013は105)と極めて平凡な水準。明らかにNo.2というタイプではないし、多くのチームはローテーションの後半へ据える事を考えるだろう。
ただ過去4シーズンで761イニング(Avg 190IP)を投げている点は見逃せない。水準より優れたコントロールも持ち合わせているので、大きな怪我さえなければローテーションに安定感をもたらしてくれそうだ。
考え得るJason Vargasの上がり目としては、2013シーズンにキャリアで初めてGB/FBが1(1.04)を超えた事だろう。目を引くのはカーブのGroundballs per BIPが2012シーズンから6.67ポイントアップして54.67%を記録している点。Vargasは素晴らしいチェンジアップの持ち主だが、Brooks Baseballによると2013シーズンはカーブを投げる頻度が上がっており、前年の7.20%から14.60%と7.4ポイント増加させている。
特に左打者に対しては前年の9.04%から23.48%とカーブの比率を大きく増やしている。
さらに対左のGroundballs per BIPは63.3%で2009シーズン以降では最も高い数字を残している。一方、グランドボールの被BABIPは.274(リーグ平均.245)と恵まれなかった。これが意味する所は難しいが、エンジェルス全体で見てもグランドボールの被BABIPはリーグ平均より悪い.252となっている辺りは、DRSでネガティブな数字が並ぶ内野守備の貢献度の低さや、チームとしてゴロに対するスカウティングの甘さも有ったのかもしれない。特に被HRの多いVargasにとっては無駄にランナーを背負うことは大きなリスクを背負う事になるだけに、内野守備の貢献度でエンジェルスを上回るロイヤルズを選んだことが2014シーズンのVargasにとってプラスに働くかもしれない。
この契約がまとまった事により、Ervin Santanaとの別れが決まったと見ていいだろう。
- George KottarasをDFA -
Jason Vargasの獲得に伴い40-manのスポットを明けるため、George KottarasがDFAとなった。
2013シーズンにロイヤルズに加入したKottarasは46試合126打席で.180/.349/.370 5HRという成績を残していた。残念ながらKottarasの打席におけるスキルは、このチームにとってあまり魅力があるものではなかったようだ。マネーボールの本質は弱者の理論にあるが、Dayton Mooreに見られるOBP軽視が実は持たざる者の戦術によって成り立っているとすれば、それはそれは大層立派な話だが。
KC STARのBob Duttonの記事にある"One top club official"の談話によると、KottarasをDFAしてペイロールから$300kを削減する必要があったようだ。たった$300kでいったい何が変わるのかは不明だが。
また、$85m程度といわれたペイロールはVargasを加えた事で$87m程になると予想されており、ロイヤルズとしてはギリギリのラインになりつつあることも示唆されている。もし本当にそうならCarlos Beltranへの関心とリンクしてBilly Butlerの放出によるサラリーダンプもありえる展開だし、数日前にTwitter上で流れたAlex Gordonとタイガースに関する馬鹿馬鹿しい噂も無視できない状況なのかもしれない。
- ルール5に備えて40-man Rosterの入れ替え -
Felipe Paulinoがoutrightを拒否してFA, Irving FaluとNoel ArguellesがDFA。
Lane Adams, Christian Colon, Cheslor Cuthbert, Michael Mariotを40-manに加えている。
2013シーズンにAAで.314/.353/.541 12HRしAAAにも初昇格して5HRを打ったBrian Fletcherが40-manから漏れている。確かに本職の1BにはEric Hosmerが居る事で望みは薄い。しかしLFの守備さえある程度の水準に達すれば、メジャーのデプスに厚みをもたらせる存在だけにルール5ドラフトで持っていかれる可能性があるのは痛い。
Felipe PaulinoについてはTJ手術明け以降、満足にリハビリ登板も出来ていなかったので仕方が無いだろう。ロイヤルズに加入した2011年には21試合20先発で124.2IP 119SO 48BB 4.11ERAに終わったが、翌2012シーズンはツーシームの割合を増やした事に加え、スライダーのコマンドが向上。これが結果につながりシーズン序盤に見違えるようなピッチングを披露。TJ手術で離脱するまで7試合すべて先発登板で37.2IP 39SO 15BB 1.67ERAという好成績を残していた。もし手術後も順調に来ていれば2014シーズンのローテーション候補になりえただけに残念だ。
Irving Faluは10年間のマイナー生活を経て2012シーズンにロイヤルズデビューを飾り、ユーティリティーとして2シーズンで25試合に出場。100打席に満たないものの.337/.366/.427と好成績を残している。ただし、2013シーズンはOmaha(AAA)で.256/.320/.329と平凡な成績しか残しておらず、30歳という年齢もネックになり40-manから外れることになった。
Noel Arguellesについては何度か取り上げた通り、肩の手術以降スピードが戻らず結果を残せなかった。ラストチャンスと見られていたAFLでも9試合12.1IP 7SO 15BB 8.76ERAと散々な成績。$7mに見合う活躍を一度も見せることなく、このままチームを去ることになりそうだ。
out of optionsは以下の選手。
Emilio Bonifacio, Francisley Bueno, Pedro Ciriaco, Maikel Cleto
Jarrod Dyson, Jeremy Guthrie, Brett Hayes, Luke Hochevar
David Lough, Justin Maxwell, Everett Teaford, Jason Vargas
- Francisco Pena, P.J. Walters, Cory Wadeを獲得 -
Francisco Penaは40-man入り。P.J. WaltersとCory Wadeの両投手はマイナー契約。
招待選手としてスプリングトレーニングに参加することになるP.J. Waltersは平均90mphに満たないファストボールとスライダーを持ち球にする28歳のRHP。2013シーズンはツインズで8試合39.1IP 22SO 18BB 5.95ERAに加え、傘下AAAで19試合に全て先発登板し103.1 IP 82SO 46BB 4.18ERAという成績。球速が無いわりにはコマンドも優れず過度の期待は出来ない。
Cory Wadeは2013シーズンを全てAAA(カブス、レイズ、メッツ)で過ごし、42試合5先発67.2IP 51SO 21BB 3.86ERAという成績。80mph台後半のファストボールにカーブとチェンジアップをミックスさせるピッチングスタイル。30歳という年齢からもよくてマイナーのデプスといったところだろう。
Francisco Penaは2002 - 2005シーズンに掛けてロイヤルズの監督を務め、2003シーズンには83勝79敗でアメリカンリーグのmanager of the yearを獲得したTony Pena(現NYYコーチ)の息子。キャッチャーとしてはアスレチックでアームの強さも持ち合わせているとのこと。打席ではかなり積極的なタイプのようだ。2013シーズンはメッツ傘下AAAで68試合236打席に立ち.257/.294/.459 9HRという平凡な成績。マイナーでのキャリア7シーズンでは.236/.286/.348。一貫してOBPが低いので、ロイヤルズにはフィットしそうだ。
このレベルの選手をなぜ40-manに入れているのかはよくわからない。
- Luis Mendozaが日本ハム ファイターズと契約 -
旬の過ぎた話題になるが2年契約で合意。1年目のサラリーは1億円とのこと。
ロイヤルズに残っていたとしても$1m程度のサラリーは貰えたはずなので、ファイターズの金銭的条件に惹かれたというよりも、とりあえずは先発が確約されている環境を選んだということになる。本人も2014シーズンに向けてロイヤルズにおける立場の不明瞭さを不安に思っていたようなコメントを残していたので、Mendozaにとってもいい契約になったと言えるだろう。本格派という触れ込みはちょっと可哀想な気もするが、最下位に終わったファイターズを救うような活躍を見せて欲しい。
