まず初めに。
守備を評価するというのはしばしばイメージに左右されてしまいがちだ。スコアブックに記載されるエラーにも明確な基準など無く、すべて公式記録員の主観で判断されている。もちろん彼らの仕事も尊敬に値するのだが、それしか判断基準が無いのでは客観的な評価を下すのは難しい。従来の曖昧でイメージ主体の評価ではなく、客観的で詳細なデータに基づき、その年最も優れた守備を見せた選手を選出するべく2006年に創設されたのがTHE FIELDING BIBLE AWARD(FBA)である。
FBAはセイバーメトリクスの生みの親Bill JamesやSports IllustratedのシニアライターJoe Posanski、野球データを取り扱うBaeball Info Solutions(BIS)のオーナーJohn Dewan、殿堂入りも果たしている評論家のPeter Gammonsなど10名の投票で選出される。全ての試合の打球方向や速度など詳細なデータを集め、守備を総合的に評価する指標Defensive Runs Saved(DRS)もその中核を担っている(ただし、必ずしもこの指標が最も優れた選手が受賞するとは限らない)。
2012年のFBAを占うに当たって、あらかじめ幾つかの説明を簡単にしておこう。
まずデータはBill James Online、昨年までのレポートなどはTHE FILEDING BIBLE Vol.3を参考にさせていただいた。次に、データや用語について(ここは必要に応じて追記していく事にする)。
DRS・・・・シーズンで平均的な野手に比べて何点多く防いだor与えたかを示す指標。たとえばDRSが3の選手は平均的な野手より3点多く防いだ事になり、-3だと3点余計に失った事になる。
+/- ・・・・Plus/Minus System。グランド全体を詳細に分類し、打球を「方向」「速さ」「種類(フライやゴロなど)」で区別して捕球の成功と失敗を計測する。例えば、ある特定のゾーンに打球が飛んだとして、その打球のアウト率が平均80%だとする。この打球を野手がアウトにすれば100%から80%を引いた20%、つまり0.2点がプラスされる。逆にアウトにし損ねた場合には100%-20%で80%で0.8点がマイナスされる。このように打球の処理に対して難易度の差が反映される仕組みになっている。+/-はDRSの中にも組み込まれている。※DRS、+/-はFBAの選者でもあるJohn Dewanによって考案された指標。
GFP/DME・・・・Good Fielding Play / Defensive Miss Play and Erros。フィールド上で起こり得るプレーをグッドプレー(全28パターン)とミスプレー&公式記録のエラー(全54パターン)に分類し、それに当てはまるプレーをした場合にGFPorDMEとして加算される。もちろんポジションごとに種類が異なる。
rGDP・・・・Double Play Runs Saved。平均的な野手に比べて、ダブルプレーで何点防いだor与えたかを示す。0が平均値。ピボット(セカンドベースに入ってダブルプレーの中継をする役割)とダブルプレー成功率等で判断される。昨年のrGDPのリーダーは2BがKinsler(rGDP3)、SSがAndrus(rGDP3)となっている。
※昨年平均以上をマークした2Bは12名。SSは9名。
rBU・・・・Bunt Runs Saved。平均的な野手に比べて、バントで何点失点を防いだor与えたかを示す。犠牲バントとバントヒットの処理で判断される。0が平均。昨年のrBUのリーダーはが最も1BがA.GonzalezでrBU+3を記録。3BはLongoriaのrBU+4。
※1Bで平均以上をマークしたのは13人。3Bは10人。
最後に、今回はシーズン半ばでのレポートになるのでサンプル数的に問題があると思われるが、前半戦での成績や過去のデータを参考に、オールスターブレイク以降の残りのシーズンを楽しむ手助けになればと思う。
rGDP・・・・Double Play Runs Saved。平均的な野手に比べて、ダブルプレーで何点防いだor与えたかを示す。0が平均値。ピボット(セカンドベースに入ってダブルプレーの中継をする役割)とダブルプレー成功率等で判断される。昨年のrGDPのリーダーは2BがKinsler(rGDP3)、SSがAndrus(rGDP3)となっている。
※昨年平均以上をマークした2Bは12名。SSは9名。
rBU・・・・Bunt Runs Saved。平均的な野手に比べて、バントで何点失点を防いだor与えたかを示す。犠牲バントとバントヒットの処理で判断される。0が平均。昨年のrBUのリーダーはが最も1BがA.GonzalezでrBU+3を記録。3BはLongoriaのrBU+4。
※1Bで平均以上をマークしたのは13人。3Bは10人。
最後に、今回はシーズン半ばでのレポートになるのでサンプル数的に問題があると思われるが、前半戦での成績や過去のデータを参考に、オールスターブレイク以降の残りのシーズンを楽しむ手助けになればと思う。
